Classici giapponesi con furigana
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くさめいきゅう
草迷宮
泉 鏡花
Leggi 草迷宮 (くさめいきゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 71.733 caratteri · 142 schermate
どうして貴僧、摺抜けられよう、突離されよう、振切られましょう、私は引寄せます、抱緊めます。
と血を分けぬ、男と女は、天にも地にも許さぬ掟。
私たちには自由自在――どの道浮世に背いた身体が、それでは外に願いのある、私の願の邪魔になります。よしそれとても、棄身の私、ただ最惜さ、可愛さに、気の狂い、心の乱れるに随せましても、覚悟の上なら私一人、自分の身は厭いはしませぬ。
厭わぬけれど……明さんがそうすると、私たちと同一ような身の上になりますもの……
それはもう、この頃のお心では、明さんは本望らしい――本望らしい、」
とさも懸想したらしく胸を抱いたが、鼻筋白く打背いて、
「あれあれ御覧なさいまし。こう言う中にも、明さんの母さんが、花の梢と見紛うばかり、雲間を漏れる高楼の、虹の欄干を乗出して、叱りも睨みも遊ばさず、児の可愛さに、鬼とも言わず、私を拝んでいなさいます。お美しい、お優しい、あの御顔を見ましては、恋の血汐は葉に染めても、秋のあの字も、明さんの名に憚って声には出ませぬ。
一言も交わさずに、ただ御顔を見たばかりでさえ、最愛しさに覚悟も弱る。私は夫のござんす身体。