Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

Leggi 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 189.935 caratteri · 379 schermate

Aozora Bunko

長「黙れ、毀した事は先刻私が能く見て置いたぞ、お父さま、迂濶りしてはいけません、此者は中々油断がなりません、さ、早く致せ」

千「其様なに仰しゃったって、慌てゝ不調法が有るといけません、他のお道具と違いまして、此品が一枚毀れますと私は不具になりますから」

長「不具になったって、受人を入れて奉公に来たんじゃアないか、さ早く致せ」

千「早くは出来ません」

と申して検めに掛りましたが、急がれる程尚おおじ/\致しますが、一生懸命に心の内に神仏を念じて粗相のないようにと元のように皿を箱に入れてしまい、是れから白菊の方の紐を解いて、漸々三重箱迄開け、布帛を開いて皿を一枚ずつ取出し、検めては布帛に包み、ちゃんと脇へ丁寧に置き、

千「是で八枚で、九枚で十枚十一枚十二枚十三枚十四枚十五枚十六枚」

と漸々勘定をして十九枚と来ると、二十枚目がポカリと毀れて居たから恟り致しました。

千「おや……お皿が毀れて居ります」

長「それ見ろ、お父様御覧遊ばせ、此の通り未だ粘りが有ります此の糊で附着けて瞞かそうとは太い奴では有りませんか」

千「いえ、先程大殿様がお検めになりました時には、決して毀れては居りません」