Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate

Aozora Bunko

「揚屋町のやつらは、お歯ぐろ溝からこっちは吉原じゃねえと思っていやがる。」とはじめさんは大人ぶった口をきいて、れいによって団十郎をきめこんだものである。反感の対象として揚屋町の名が代表されるのは、揚屋町の鯉松の横で紙芝居を見物する折りなどに、むこうの連中に大きい顔をされるからであった。その代り桜林で遊ぶときには、わが縄張りとばかり、こちらの威勢を示した。通う学校なども、むこうは土手向うの待乳山、こちらは千束というように別れていた。

京一の通りからはじめて五丁町を「わっしょい、わっしょい。」担ぎ廻っているうちに、仲の町の大忠(震災の時吉原ではこの茶屋の土蔵だけ焼け残った)の前で、向うから目指す敵の揚屋町の御輿がやってくるのに行き逢った。はじめさんは「や、揚屋町のやつらが来やがった。」と云って、白柄組の旗本を見かけた幡随院の身内のような顔つきをした。私はどうなることかとひやひやしたが、流石にいざとなるとみんなも陰で意気込んだほどのことはなくて、無事に擦違いかけたが、瞬間申訳けみたいな形で私たちの御輿の棒鼻が相手の方へ突き出された。「おっと、危い、危い。