Classici giapponesi con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate
童話の世界は広く、その源泉は何処にも尋ねられ、どんな環境にも一すじの道は秘められていることでしょう。私もまた自分の生れつきを生かそうと思います。童話の世界に私らしいものを導入したいと思っています。そういう私の胸の中には一つの象徴があるのです。二年前の秋、私は旅をして憧れの国イタリアを訪れました。その時フィレンツェで私は見たものがあります。メディチのヴィーナス、いいえ、私の心を惹いたものは、それは愚かしい容子をした一匹の動物なのです。私はこの動物のことを一篇の童話に綴りました。それからこのお便りに引用させて戴きましょう。(イタリアのフィレンツェの町のグランドウーカ広場からあまり遠くないところに、一つの小さな通りが走っています。私の思い違いでなかったなら、この通りは、たしかポルタ・ロッサという名だったと思います。この通りの、以前青物市場だった建物の前に、たいそう上手に作られた青銅の猪があります。きれいな新鮮な水が、この猪の口からさらさらと流れています。猪は年のせいで、全体が黒ずんだ緑色になっています。ただ、鼻さきだけは、丁度みがいたように、ぴかぴか光っています。