Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate

Aozora Bunko

その癖傲慢な奴で、ちっとも可愛げなどはないのですが。僕は長い間、一人のよき兄貴が欲しい思いでしたが、いまは兄貴という人よりも、温和な同年の友のことを想像します。

先生、好きな友のことを語らせて下さい。さあ、どういう風に話したらいいかしら。

友は僕よりは脊は少し低く、しかし躯つきは、僕よりもがっちりしているのです。人は友を初めて見た時、へんに跼蹐としたものを感ずるのですが、見ているうちに、それがまるっきり反対なものであることを知ります。友の顔はよく見ると、のびのびとしたものなのです。どちらかというと、怖いむっとした顔つきなのですが、若々しい感じがあって、怖い眼つきにまたやさしいところがあるのです。全体の感じは、岩だとか、熊だとかいう言葉を想わせるのですが、またいつも柔和なものが感ぜられるのです。人は友に対しては奔る熱情よりも、潜む静かな力を感ずるのです。才気煥発して衆目をあつめるなどいうことは、友の柄ではないのです。生活上の種々なことに於て、人に譲歩する寛い心を持っているので、些末なことで人と争ったり、人をへこましたりすることを好みません。ですから時に友の寛容を愚鈍と見誤った小人共が、友を以てくみし易しと見て、失敬なこともするのですが、でも友はそんな連中を叩き伏せることなどはしないのです。