Classici giapponesi con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate
雨戸をくると、外はもう明るかった。庭に出て、メリーの小屋の前にゆくと、私の足音をききつけて、メリーは小屋から出てきて、私の足に躯をこすりつけた。私はそこにしゃがんで、メリーの頸を抱きよせ、その眼差しに見入りながら、自分の頭が妄想から洗われていくのを感じた。
メリーのおなかは日ましに膨れてきた。同時に乳房も膨れてきて、ちゃんと乳首が出来てきた。試みに乳首を絞ってみると、白いお乳がじわじわと、わき出すように出てくる。かるくおなかに掌をあてると、なかの仔どもの動くのが、こちらの掌に伝わってきた。メリーの眼はもうすっかり母親の眼になっていた。その眼は、「ね、わかりますか。」と私に問いかけているように思われた。
私はメリーを運動に連れ出すことをやめた。メリーの動作は目に見えて鈍くなってきた。なにをするのもけだるいといった様子で、庭先の陽あたりのいい場所に、ただぐったりとして寝ころぶようになった。お婆さんは不憫がって、そういうメリーのおなかをそっと撫でてやったりしていた。そうされると、いくらか切なさが緩和されるらしく、メリーは眼をほそくして喜んだ。
「なんだか、孫でも産まれるような気持がします。