Classici giapponesi con furigana
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らくご・きょうそれつでん
落語・教祖列伝
Leggi 落語・教祖列伝 (らくご・きょうそれつでん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.245 caratteri · 25 schermate
「オヤ。ンナはなかなかヤワラの手が上手のようらて。オレは真庭念流の剣術らが、ヤワラてがんは日本一の名人れも剣にかかればなンにも役に立たねもんだが、ンナはそれれも承知らか。むかし佐々木岸柳という野郎は宮本武蔵という野郎に木刀れたッた一つシワギツケられて死んだもんだわ。オレも木刀らが、ンナ、あやまれ。そうせば、やめてやるわ」
「アッハッハ。おめえはいくらか腕が立つかな。田舎の棒フリの手を見てやろうじゃないか。もッたいないが、一ツ十手を使ってやるかな。さア、おいで」
「この野郎。頭の皿わられるな」
はじめて両者ピタリと構える。米屋のアンニャがジッと見ると、相手もなかなかやる。けれども一尺五寸ほどの十手のことだから、大したことはない。木刀の間にはいるとやられるから、奴メ一人前に十手を構えて遠く離れていやがる。ジリジリ進むと、ジリジリ下りやがる。当り前のことだ。ジリジリ進む。ジリジリ下がる。ジリジリ進む。とたんに相手がササッと進んだものである。一瞬もその気配を察知し得なかった米屋のアンニャ、すでに相手が間にはいっているから、いきなり振り下す。空を斬ってトントントン。