Classici giapponesi con furigana
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らくご・きょうそれつでん
落語・教祖列伝
Leggi 落語・教祖列伝 (らくご・きょうそれつでん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.667 caratteri · 30 schermate
そして天狗のアンニャの元服の時にヨメの式もあげて、晴れてミコサマの跡をつぐことになった。クマときては、それから五年たってもヨメに所望する者がない。クマはそれを天意と見た。つまり近々オソメが死んで、自分が改めてミコサマに選ばれるための天のハイザイであろうと見ていたのである。
あにはからんや、オソメは死なずに、キンカの野郎のオカカからヨメの口の所望がきた。ツラツラ思えばヨメの所望をうけるのはマンザラではないから、してみると、もう結婚してもいいという天のハイザイであろう、神様の思想が変ることもあるものだ、と、クマはよろこんでキンカの野郎のヨメになった。
しかし馬吉の一家のアクセク働くこと。オカカは朝ッパラからラッパのようにブウブウ云って、野良へでればまるでテンカンを起したような忙しさでクワをふりふり働いてけつかる。ああ、なんたることだ、と思えば、そぞろ無念でたまらないのはオソメである。たしかに、あのとき、ミコサマは鈴をふって舞いながら、ジッと自分ばかり見ていたはずだ。その目がいまでも自分の額にも腕にも背中にもしみついて、かゆいような気がする。どうしてオソメが天狗様のアンニャのヨメになり、自分がキンカの野郎のヨメになったか、どう考えてもワケが分らない。