Classici giapponesi con furigana
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らくご・きょうそれつでん
落語・教祖列伝
Leggi 落語・教祖列伝 (らくご・きょうそれつでん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.007 caratteri · 25 schermate
犬がオラこと、ぼッたくッてくるれねー。どうしたもんだてバア」
などゝ、大変な騒ぎになった。万事予定通りに、うまく運んで、長兵衛は段九郎の手をひッぱって、ホラブンのところへ駈けつけて、
「ヤイ。ホラブン。キサマ日頃大きなことをぬかしてけつかッたが、今日こそ広言通りの手並を見せてもらわねばならんぞ。キサマあの山犬をしずめてしまえ。今になって、できませんとぬかしたぶんには、キサマの屋敷に糞をまかせて何百年間寝る瀬がないようにしてくれるから、そう思え」
「ホ。そうか。ドレ。ドレ。ホ。山犬があたけてけつかる。よし、よし。オレがしずめてやろう」
大そう気を入れて、たのまれなくても、という打ちこみ方。彼の顔はかがやいている。
「オ。千吉。コラ、このガキ、きこえないか」
ホラブンは村中の子供の名前を一人のこらず知っている。みんな友だちだからである。
「ホラ。千吉テバ、ブンさんがウナこと呼んでるろ」
「なんだね」
「モチ竿かせ」
千吉のモチ竿をかりて、ちょッと一ぺん、ふってみて、出かけて行く。
「アレ。あの野郎。蝉とまちがえてやがる。何をするつもりだろう」
ホラブンが出陣したから、段九郎は先へ廻って、山犬をケシかける。