Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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らくご・きょうそれつでん

落語・教祖列伝

坂口 安吾

Leggi 落語・教祖列伝 (らくご・きょうそれつでん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.007 caratteri · 25 schermate

Aozora Bunko

通っている。

「和尚さんは熊蜂を飼っていなさるのかね」

「そうではないが、実は怖しくて十何年というもの手が出ない。これがあるばッかりに、この十年どんなに心細い思いをしているか分らない。ひとつ、なんとかしてくれまいか」

「お安い御用さ」

ホラブンは竹竿を一本もって気軽にでかけようとするから、

「ブンさんや。それは、いかんな。どうも、あんたは、長の江戸ぐらしで、田舎のことには素人らしいな。蜂というものは棒を伝って手もとへ忍んできて、ワッととびかかってチクリとさす。熊蜂にやられると死んでしもう。棒は禁物だから、やめなさい」

「ナニ、大丈夫」

「コレ、ブンさんや。アレ、行っちゃった。こまったな。悪い人にたのんでしまった。オーイ。子供たちはみんなこッちへ来い。本堂の中へあつまれ。顔をだしてはイカンゾ。大変なことになるぞ」

あの大男が熊蜂の総攻撃をうけて、ふくれ上って死んだぶんには、葬式はお手のものでも、棺桶に一苦労しなければならない。お寺の障子をしめきって、細目にあけて、ナンマンダブ、ナンマンダブ、ふるえながらのぞいていると、ホラブンは何の構えもなくノコノコと門の下へ行って、棒をつきだして、