Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あしぶえ(ひとまく)
葦笛(一幕)
宮本 百合子
Leggi 葦笛(一幕) (あしぶえ(ひとまく)) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9908 caratteri · 20 schermate
精女(はっきりと)私はお主さまに朝と夕に御手にするほかいやでございます。
第二の精霊 お主さまに――。ほんに体を捧げて御ざるワ。
第三の精霊 有がとう、美くしいシリンクス、何とか云うて下されたんだ一こと、死ねとでも――
精女(沈黙。右の手を下にたれてうつむいて居る)
二人の精霊は向うを向いた木によっかかって何か小声で話し合って居る。
第三の精霊 何とか云うて下され精女、死ねとでも云うて下され、たんだ一ことで良いワ。
そのバラの花をつんで置いた様な唇からもれる言葉をきけば私は死んでも、――ナ? 死ねとでも云うて下され――
第一の精霊の目は狂った様に輝いて、顔中の筋肉がズーッとしまって居る。
精女(足元を見つめたまんま震える声で)云っても良いんでございましょうか、――お死に遊ばせ。
第一の精霊は飛び上って精女の目を見つめ神経的に高笑をする。二人の精霊もその声にこっちを向いて二人の廻りをとり巻く。
第一の精霊 シリンクスお主はこの若人に何をお云いなされた? あの笑い声は――あんまりとりとめもない声だったが――
精女(かおを赤くしながら無邪気に)アノ、私はこの方が死ねと云えとおっしゃいましたので申したんでございますが――この方はそれをきいて御笑いなさったまででございます。