Classici giapponesi con furigana
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あしぶえ(ひとまく)
葦笛(一幕)
宮本 百合子
Leggi 葦笛(一幕) (あしぶえ(ひとまく)) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9908 caratteri · 20 schermate
云うまでもなくシリンクスの肌のしなやかさをしとうてじゃ。
第一の精霊 アポロー殿がとび切りの上機嫌の今日でさえ嬉しがりもせず笑いもせなんだものと云う謎はとけたワ。ペーン殿は、年がまだ若いワ、髪が房々としなやかで頬は豊かで――うらやましい事じゃ、今はなやんでござっても末の日の望はあるワ。
第三の精霊(ひくくうなされてうなる様に)私も同じ事でなやむのじゃ。ペーン殿には末の日の望があろうが私は、ただ無駄になやむばかりじゃ――。――ただ無駄に――
第二の精霊 オヤ、若い御仁は何と云いなされた?――同じ事でなやむのじゃとナ? とがめはせぬワ、無理だとも思わぬワ、じゃが、マ、ただながめるだけの事で御あきらめなされと云わねばならん様な様子をあの精女はして居るじゃ。
第三の精霊 ――
第一の精霊 だれでも一度はうけるあまったるい苦しみじゃナ。そのあったかい涙をこぼして居られる中が花じゃと、私達の様になっては思われるワ。私達が若かった時――お事位の時には幸いあの精女の様な美くしい女は居なんだからその悲しみもうすいかなしみであったのじゃ。お事の若い心にはあの精女はあまり美くしすぎたの…………