Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふとん

蒲団

田山 花袋

Leggi 蒲団 (ふとん) di 田山 花袋 (たやまかたい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 44.870 caratteri · 90 schermate

Aozora Bunko

「どうです、返事を為給え」

「私などはどうなっても好うおます。田舎に埋れても構わんどす!」

また涙を拭った。

「それではいかん。そう反抗的に言ったって為方がない。腹の底を打明けて、互に不満足のないようにしようとする為めのこの会合です。君は達って、田舎に帰るのが厭だとならば、芳子を国に帰すばかりです」

「二人一緒に東京に居ることは出来んですか?」

「それは出来ん。監督上出来ん。二人の将来の為めにも出来ん」

「それでは田舎に埋れてもようおます!」

「いいえ、私が帰ります」と芳子も涙に声を震わして、「私は女……女です……貴方さえ成功して下されば、私は田舎に埋れても構やしません、私が帰ります」

一座はまた沈黙に落ちた。

暫くしてから、時雄は調子を改めて、

「それにしても、君はどうして京都に帰れんのです。神戸の恩人に一伍一什を話して、今までの不心得を謝して、同志社に戻ったら好いじゃありませんか。芳子さんが文学志願だから、君も文学家にならんければならんというようなことはない。宗教家として、神学者として、牧師として大に立ったなら好いでしょう」

「宗教家にはもうとてもようなりまへん。