Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うすこうばい

薄紅梅

泉 鏡花

Leggi 薄紅梅 (うすこうばい) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.133 caratteri · 122 schermate

Aozora Bunko

それが途絶えましたちょうどあとで、お一人で、さっさと幟のかげへ見えなくおなんなすったんですが、燈がつきました、まだ蕊の加減もしません処へ、変だ、変だ、取殺される、幽霊だ、ばけものだ、と帽子なんか、仰向けに、あなた……」

十

「……燈をあかるくしてくれ、変だ。あ、痛い痛いと、左の手を握って、何ですか――印を結んだとかいいますように、中指を一本押立てていらっしゃるんです。……はじめは蜘蛛の巣かと思ったよ、とそうおいいなさるものですから、狂犬でなくて、お仕合せ、蜘蛛ぐらい、幽霊も化ものも、まあ、大袈裟なことを、とおかしいようでございましたが、燈でよく、私も一所に、その中指を、じっと見ますと、女の髪の毛が巻きついているんでございましてね。」

「髪の毛ですえ、女の。」

お嬢さんは細い指を、白く揃えて、箱火鉢に寄せた。例の枯荵の怪しい短冊の舌は、この時朦朧として、滑稽が理に落ちて、寂しくなったし、鶏頭の赤さもやや陰翳ったが、日はまだ冷くも寒くもない。娘の客は女房と親しさを増したのである。

「ええ、そうなんでございます。二人して、よく見ましたの、この火鉢の処で。