Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
Leggi 薄紅梅 (うすこうばい) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.133 caratteri · 122 schermate
中の橋へ出て、牛込へ潜込んだ、が、ああ、後れた。料理屋の玄関へ俥が並んで、々と、一番の幌の中から、「遅いじゃないか。」先生の声にひやりとすると、その後から、「待っていたんですよ。」という声は、令夫人。こんな処へ御同行は、見た事、聞いた事もない、と呆れた、がまた吃驚。三つ目の俥の楫棒を上げた、幌に覗かれた島田の白い顔が……
……あの、お京……いやに、ひったり俯向いた……
幌の中で、どしばたして、弦光が、「辻町か、引返して飲もう」という時、先生の俥がちょっとあと戻りして、「矢野は酔ってる、もう帰んな。……塾のものには誰にも黙っているんだぜ。」――馬鹿にも分った、これは、見合だ。
納ったか、悦に入ったか、気取ったか、弦光め、それきり多日顔を見せに来ない。酒でも催促するようで癪だからこっちからは出向かずと――塾では先生にお目には掛るが、月府、弁持、久須利、荷高の面々が列している。口留をされたほどだから話は出ずと。――結婚はいつだ、とその後、矢野に打撞れば、「息子は世間を知らないよ、紳士、淑女の一生の婚礼だ、引きつけで対妓が極るように、そう手軽に行くものか、ははは。