Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

Leggi 虞美人草 (ぐびじんそう) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 198.559 caratteri · 401 schermate

Aozora Bunko

「古くって尊といんでしょう」

「君のような新式な男はどうしても眠くならない」

「だから尊とくない」

「ばかりじゃない。ことに依ると、尊とい人間を時候後れだなどとけなしたがる」

「今日は何だか攻撃ばかりされている。ここいらで御分れにしましょうか」と小野さんは少し苦しいところを、わざと笑って、立ち留る。同時に右の手を出す。紙屑籠を受取ろうと云う謎である。

「いや、もう少し持ってやる。どうせ暇なんだから」

二人はまた歩き出す。二人が二人の心を並べたままいっしょに歩き出す。双方で双方を軽蔑している。

「君は毎日暇のようですね」

「僕か? 本はあんまり読まないね」

「ほかにだって、あまり忙がしい事がありそうには見えませんよ」

「そう忙がしがる必要を認めないからさ」

「結構です」

「結構に出来る間は結構にして置かんと、いざと云う時に困る」

「臨時応急の結構。いよいよ結構ですハハハハ」

「君、相変らず甲野へ行くかい」

「今行って来たんです」

「甲野へ行ったり、恩師を案内したり、忙がしいだろう」

「甲野の方は四五日休みました」

「論文は」

「ハハハハいつの事やら」

「急いで出すが好い。いつの事やらじゃせっかく忙がしがる甲斐がない」