Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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じゃせいのいん 

蛇性の婬 

田中 貢太郎

Leggi 蛇性の婬 (じゃせいのいん) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.880 caratteri · 54 schermate

Aozora Bunko

「ほんとに道人がそんなことを云ったなら、明日二人で往ってみようじゃありませんか、怪しいか怪しくないか、すぐ判るじゃありませんか」

翌日許宣と白娘子の二人は、伴れ立って臥仏寺の前へ往った。その日も参詣人で寺の内外が賑わっていた。彼の道人の店頭にも一簇の人が立っていた。白娘子はその道人だと云うことを教えられると、そのまま走って往った。

「この妖道士、人をたぶらかすと承知しないよ」

符水を参詣人の一人にやろうとしていた道人はびっくりした顔をあげた。そして、白娘子の顔をじっと見た。

「この妖怪、わしは五雷天心正法を知っておるぞ、わしのこの符水を飲んでみるか、正体がすぐ現われるが」

白娘子は嘲るように笑った。

「ちょうど宜い、ここに皆さんが見ていらっしゃる、私が怪しい者で、お前さんの符水がほんとうに利いて、私の正体が現れると云うなら飲みましょうよ、さあください、飲みますよ」

「よし飲め、飲んでみよ」

道人は盃に入れた水を白娘子の前へ出した。白娘子はこれを一息に飲んで盃を返して笑った。

「さあ、そろそろ正体が現れるのでしょうよ」

許宣をはじめ傍にいた者は、またたきもせずに白娘子のきれいな顔を見ていたが、依然としてすこしも変らなかった。