Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

われはうたえども やぶれかぶれ

蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ

室生 犀星

Leggi 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ (われはうたえども やぶれかぶれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.726 caratteri · 90 schermate

Aozora Bunko

そのあいだじゅう女のことや金のことや、明日食べるパンにいま少しバターを余計につけさせようということ、保高徳蔵さんの書いた評論家青野季吉さんをおもう文章の旨かったことなどあった。保高徳蔵は雑誌で若い小説家を沢山そだてているあいだに、自分自身の文章までみんな落してしまいはしないかと私は考えていたが、青野季吉を書いた鋭く温かい一文は気概も見どころも文章から立つ埃までみんな大事にしまってあって、親友をとむらうために読める奴は読めというふうに抛り出し、それを読みふけった私は温厚な保高徳蔵にああよく書いてくれたという、うれしい言葉を気負っておくりたかった。作家である徳蔵さんは他人の世話ばかりしていて、編集や編集事務に作家世界からずっと離れていても、持つものはちゃんと持ちそれを見せる時にはうぶな程、きらめきが強いものだということを私はまたしても眼こぼしにしたがらすの砕片を拾いながら、保高徳蔵に会ってきまりの悪いほどあれらの長文が私を打ったことを話してみたかった。誰がこの作家の脳の中を知ろう。知るのはこの人が日頃たいせつにしまっている文章をあらためて読み直すことにあった。