Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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われはうたえども やぶれかぶれ

蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ

室生 犀星

Leggi 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ (われはうたえども やぶれかぶれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.726 caratteri · 90 schermate

Aozora Bunko

ているのも、乳とパンが早くくいたいためであった。向いの亜米利加大使館の勤め人はこの八時という時間には、殆ど全員が出勤していて空車はきちんと屋根を揃えて停っている。寸分たがわない勤め人の気風なのだ。星条旗は七時に屋上にかかげられ五時には下りていた。私の井荻看護婦も八時に扉を明け後二分間後にはパンと乳とを持って配膳部に出かけた。病院からの配膳は奥テル子が食べることにひそかに計画していたが、普通のご飯のほかにお粥が一杯ついていた。それは私へのおばさん達のおくり物みたいで、そのお粥は三拝して啜るべきものであった。私はそのお粥にバターを溶かしこんで時には卵黄をも加えたが、窓外遥かな虎の門界隈の停車区域には夥しいくるまが日光をはね返して、ぎっしり詰っている。そこから雑草と禿げた空地があって学校のような建物に、何かの遺跡と歴史めいた白堊の円柱が朝日をあびて六本建っているのが、廃れた城のあとを見るようであった。柵が打ってあるらしく人がはいっていない、日に焦げて乾き上った景色であった。

宮城まり子さんが台つきの玻璃の高つきに、南方のらん科の花をいれて持って来たが、日がくれるとその窓にある容器の水の中央に先に書いたろーまの遺跡のような円柱のある建物と、停車区域のくるまの赤い尾灯が大流星群をちりばめて、四散八飛して美しく映っ