Classici giapponesi con furigana
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
Leggi 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.662 caratteri · 174 schermate
瓶史は永いし円みはとろりとして何時も溶けているし、うすい乳緑の世界は人間の肌より冷たくこまかい、明りをとりこむことの速さは他の壺よりはるかに早く、夜明けがみとめられる。彼はあたらしいきれでよく拭いてやるのである。拭くきれの下で鶴は羽ばたきをし、陶器というものが千年近くも経ったたくさんの歳月をうしろにして、またきょうという一日をむかえたことに、別様な誉をおぼえている。この屋根の下にあるわずかな月日は陶器の持つ千年にまたその一日というものを加えてゆくのである。永遠という言葉は甚だむなしいものだが、どうやら、このあたりでこの言葉のありかが判るような気がするのである。そうでなかったら、この世界に永遠なぞという言葉が存在しない。
彼の夏の旅行に雲鶴青磁の壺を鞄に入れて、出かけた。それは留守のあいだも離れることが出来ないというより、永い旅行先の眼ざめに見たかったからである。背丈は一尺近くあって胴まわりも充分にある青磁は、それ一個をつつんで鞄に入れてしまえば、あとには、何も入れることが出来ない、彼は間違いがあるといけないと思って、車掌に車掌室に置いてもらうことにした。