Classici giapponesi con furigana
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
Leggi 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.662 caratteri · 174 schermate
これは一つの謙遜の気分でもあるが、心の問題として存在しているものを他人に見て貰いたくないのは当り前であろう、先刻の物語の男も、ではあなたの好いている三人の女の人を何かの機会に見せてもらう訳に行かないでしょうかと言ったら、言下に拒まれたであろう、そして他人の女を見て一たいあなたは何にするのだというだろうし、彼はそんな女の人達がどんな顔をしているかが見たいだけだと彼は正直に言ったであろう、彼は女の人が一人ずつの男を好くという事、これはと思われるような男女のあいだに、いつも惘れながらも人間の至情というものの深さを、うつくしく感じていた。それだから生きて行けるのである。女の皆に嫌われるという男はいない、何処かに好いてくれる人がありその人は男の来るのを待たなければならないように出来ているし、待っているときっと何処の誰だかもいまは判らない人でも、やがては遠近から訪れてくる者がいる、きっと来てくれて胸をたたく、こんな思いは人間の生涯をつらぬいているではないか、それだから顎を撫でてのほほんとしていられるのではないか、一生涯女を知らない人はいないし、そういう不幸は男にはない、併し女の人で生涯男を知らない人はたくさんにあった。