Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みつのあわれ

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

室生 犀星

Leggi 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.662 caratteri · 174 schermate

Aozora Bunko

、なんともいえない触りぐあいでしょう、世界じゅうにこんなゆめみたいなものないでしょう。」

「先ず絶無といっていいね、人間なら舌というところだ。」

「あとでお腹の掃除もしてあげるわ。」

「何処に行くの、じっとしていたまえ、」

「背中のようすを見てから、胸のうえに登ってと、まるでお山が続いているみたいね。人間一人をつかまえてしらべて見ると、とても、大きいくじらみたいなものだわね。」

「寝たまえ、おしゃべりはいい加減にして寝たまえ。」

「ええ。おじさまは明日は何をなさるおつもり。」

「明日はね、石の塀をつくるんだ、職人衆の来る前に起きて、指図をしたり形をきめなければならないんで忙しいんだよ。」

「あたい、どうしていたらいいの。」

「あたいは一人で遊んでいたらいいんだ。目高を呑みこんだり吐き出したりしていればいいよ。」

「おじさまは遊んでくれないの、つまんないな。」

「きみと遊んでばかりいられないよ、そのほかに仕事もあるんだ。」

「また小説でしょう、あたいのことなぞ書いちゃいやよ、書く人と書かれる人のちがいは、大変なちがいだから書かないでよ、」

「ところがね、おじさんは此間から金魚はなぜあんなみじかい生涯を生きなければならないかと、そんな事をしじゅう、考え続けているんだ、たとえば目高は人間にしたしまないが、金魚はあしおとがすると、すぐ集まっ