Classici giapponesi con furigana
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
Leggi 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.662 caratteri · 174 schermate
」
「その女の人はおじさまの一体何なのよ。それから聞かないと話が判らないわ。」
「それは田村さんの書いた物をおじさんが読んで上げていたんだ、そうだな、五六年も間を置いて続けているうち、突然、書き物の原稿を送って来なくなったんだ。すると或る日警察の人が来てね、田村ゆり子が昨夜急死したと言って、おじさんが署に連行されて調べられたんだ、おじさんは家にも来て顔は知っているが、アパートの部屋なぞにはまるで一度も行ったことがない、だから死因も何も判っていないのだ、警察ではおじさんからの原稿を廻送した封筒から住所が判ったらしく、そんな封筒までちゃんと取ってあったそうだ。」
「おじさまは女だとお節介ばかりなさるからよ、警察からじゃ、いやあね。きっとお時計が失くなっていたからでしょう。」
「時計と外に洋服なぞも失くなっていたらしく、牛乳屋さんが配達に廻ったときに、ドアが開け放しだったそうだが、犯人は出なかったらしい。」
「おじさまの嫌疑は?」
「事件と関係がないことは直ぐ判ったさ、だが、その急死と同時におじさんは永い間見ていた原稿の内容から、田村さんという一人の女が、役にも立たない原稿を書きながら死んだということが、小説風な情景で頭にのこったのだ。