Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みつのあわれ

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

室生 犀星

Leggi 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.662 caratteri · 174 schermate

Aozora Bunko

「それほどはなかった。」

「うそつき、あんな女にお金やって、あたいにちょっぴりしかくれないなんて、ごま化そうとしたってだめよ、同額でなきゃ承知しないから、正直にお出しになるがいいわ。」

「きょうは外に金は持っていない。」

「出掛けに社の方が持っていらしったお金ある筈よ、まだ、状袋にはいったまんまのお金だわ、お出しにならなかったら、からだじゅう調べるわよ、怖いでしょう、さあ、いい子だから、お手々あげてお襦袢にポケットがついていて、そこにちゃんとお金はいっている筈よ、ほら、ご覧なさい、こんなにずっしりと状袋が重いくらいだわ、これ、みんな戴いとくわ、そしたらあの人にあげたお金のことなんか、もう言い出さないから、いい気味ね、べそを掻いたみたいな顔をしているわ、あたい、これで先刻から詰っていたものが、ぐっと一ぺんに下がっちゃった。」

「夕食はきみが払うんだよ、」

「いいわ、奢ってあげるから何でも。」

「金魚でも女という名がつくと、なまずのような顔をする。」

「おじさまは懲らしめることの出来ない人間だから、うんと懲らしてあげるのよ、あたい、つねづね、なまずにもなって見たいし、ぬらぬらした鰻にもなって見たかったのよ、変ったお魚を見るとすぐその真似がして見たくなる、一生ぴかぴかした金魚になり澄ましているのは、意気地がないし退屈で窮屈