Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みつのあわれ

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

室生 犀星

Leggi 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.662 caratteri · 174 schermate

Aozora Bunko

」

「あの時にきみはひと言もいわなかったのは、よかったね。にこにこして面白い事がはじまったという顔つきでいたのは、よい家庭に育ったお嬢さんみたいだったな。」

「あたいもそんな気がしていたわ、どうせ、おじさまはお払いになるんでしょうし、年もたいへん違うことも実際ですからだまっていたの、そしてね、あたい、あれほど人間なみに見られたことも、生れて初めてだったのよ、あたいも、えらくなったとそう思ったくらいだわ。だってあたい達の仲間はみんな酷い飼われ方をされているんですもの。」

「どうして金魚はみんながつがつお腹が空いているの。どの金魚もまたたきもしないで、空と餌ばかりさがし廻っているじゃないか。」

「一日餌をやっていて二日わすれている人達に、あたい達は飼われているんですもの、何時だってお腹が空いてひょろひょろしているわけだわ、だから、眼ばかりつン出てしまっているの、世界じゅうで一等酷い目にあっているのは、人間じゃなくてあたい達の仲間だわ、岩と岩の間に通路をこさえてあって、そこを泳ぐのが人間には面白い見物らしく、無理にがじがじした岩の中を歩かせるんだもの、尾も鱗も剥がれてしまう。