Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みかん

蜜柑

山本 周五郎

Leggi 蜜柑 (みかん) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.307 caratteri · 25 schermate

Aozora Bunko

三左衛門は高名な武将で、もと細川家の浪人だったのを、寛永四年に紀州へ二千石で召抱えられたものだ。……いったい頼宣はさむらいを抱えるのが好きで、名ある武士は高禄をいとわずとりたてたし、すぐ随身を承知しない者にもどしどし扶持を送っていた。新規お召抱えになった者のうち名あるものを略記すると、大崎玄蕃の八千石、村上彦右衛門の二千石、真鍋五郎右衛門の二千石、藪三左衛門の二千石、田中玄蕃、水野次郎右衛門、渡辺安芸等々。ことに大崎、真鍋、村上、藪などという人々は、諸方の大名から五千石、一万石で召抱えようと望まれたものであるが、頼宣が押してとりたてたものであった。……なおまた随身しないで扶持だけ送られた者には、美濃に隠れていた後藤又兵衛の一族、山田外記、伊達作左衛門、三刀屋監物、亀田大隅守など、そのほか数えきれぬほどあった。これらの人々は頼宣の懇望で随身したのだから、新参ではあるが見識も高く、譜代の家臣に対してもへりくだるようなことはなかった。そのなかでも藪三左衛門の二男七郎左衛門は不屈のさむらいで、お気にいりを笠に、傲慢と思えるふるまいが多かった。

――七郎左衛門の進言で船出の沙汰が出た。