Classici giapponesi con furigana
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ちのもじ
血の文字
黒岩 涙香
Leggi 血の文字 (ちのもじ) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 44.021 caratteri · 87 schermate
目「えー、藻西太郎の伯父梅五郎老人の殺されたのは一昨夜の九時から十二時までの間ですが其間丁度藻西太郎は何所に居ました何をして」倉子は煩悶に堪えぬ如く両の手を握り〆め「是が本統に、運の尽と、云う者です」と言掛けて涙に咽ぶ目「運の尽とは何う云う者です、所天が何所に何をして居たか、貴女が知らぬ筈は有りますまい倉「はい」と漸く言んとして泣声に胸塞がり暫し言葉も続かざりしが漸くに心を鎮め「はい所天は一昨夜外へ出まして目「外へ出て何所へ行きました倉「モントローグまで参りました、兼て同所に此店の職人が住で居まして、先日得意先から注文された飾物を其職人に誂えて置きました所ろ、一昨日が其出来揚りの期限ですのに、夜に入るまで届けて来ませんから、若し此上遅れては注文先から断られるかも知れぬと云い夫を所天は心配しまして九時頃から其職人の所へ催促に出掛ました尤も私しもリセリウ街の角まで送て行ッたから確かです其所から所天がモントローグ行きの馬車に乗る所まで私しは見て帰りました」余は傍より此返事を聞き、是ぞ正しく藻西が無罪の証拠なると安心の息を発と吐きたり、目科も少し調子を柔げ「爾すると其職人に問えば分りますね、十一時頃までは多分其職人と一緒に居たでしょうから」