Classici giapponesi con furigana
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はだかぎ
裸木
豊島 与志雄
Leggi 裸木 (はだかぎ) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.049 caratteri · 33 schermate
」
「精神的にだって、肉体的にだって、赤ん坊にとっちゃ同じじゃないか。つまらない解釈なんかつけるから、変なものになっちまうんだ。」
云ってるうちに佐野は突然腹が立ってきた。何物とも知れないものが、胸の底で湧き立ってきた。
「別に解釈をつけ加えるってわけじゃないが……。全く分らない世界なんだからね。」
「分るも分らないもない、ありのままの世界だよ。」
暫く黙ってた後で、佐野は敏子を呼んだ。
「え、なあに……。」
「坊やを連れてきてごらん。」
「まあー、どうして……。今眠ってるじゃありませんか。」
「いいんですよ、ほんとに、そんなことをしなくたって……。」
「一体どうなすったの。」
「なに、どうでもいいことなんです。」
武田と敏子とからじっと見られて、佐野は一寸心の置き場に迷った。
「君が変なことを云い出すものだから、実地に証明してやろうと思ったんだが……。」
「君の方だよ、変なことを云い出したのは。」
「変じゃない。ありのままじゃないか。」
「一体何のことなの、それは……。」
敏子は不思議そうに二人の顔を見比べた。
「赤ん坊の世界が……何だったかな……。」
佐野にも一寸何だか分らなくなっていた。