Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
きく
親しい友人たち 山川方夫ミステリ傑作選
山川 方夫
Leggi 親しい友人たち 山川方夫ミステリ傑作選 (きく) di 山川 方夫 (やまかわまさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 67.486 caratteri · 144 schermate
鳩に似た頸の長い小鳥が、そのとき鈍く曇った空のあいだを横切って泳いできた。鳥は彼の目の前に来て、まるでそこに止り木があるみたいに停った。
「ジャン」と、鳩(に似た鳥)はいった。「お前にも新盆がきた。かえるがよい」
「かえる?」ジャンはたじろいで反問した。
「かえれというのは、故郷にであるか? それがニイボンのルールなのか?」
「そうだ。お前のえらんだこの国では、毎年夏のこの季節は、死んだ国、かつて死者の属していた家族のもとへ、魂が招かれるのがならわしになっているのだ」
「おお、では、さっきからこのへんにウヨウヨしていた人びとが消えていったのは、みんなその家族のもとへかえったのか?」
「そうだ」
「ノン。ぼくは拒否する」
いきまいてジャンはいった。
「ぼくは自由だ。ぼくはぼくの家族たちや、ぼくの故国の因習からのがれるために、あえてこのエクストラ・オリアンタルな彼岸にくることをねがったのだ。死者に彼岸からの自由があたえられるというこの期間は、本来の意味での解放であらねばならない。ぼくは、好きな場所をぶらつく権利がある。そのことをぼくは強く主張したい」
「そうくると思ってよ。