Classici giapponesi con furigana
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
Leggi 親鳥子鳥 (おやどりことり) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.828 caratteri · 181 schermate
と文一君のお母さんも異議はない。
「大丈夫です。けれどもお母さん、大内君はこれから活動へ行くんですって。門のところに待っています」
「源太郎さんが行ってもお前はいけないよ。お母さんが又後でお父さんに叱られますからね」
「それじゃ僕、断って来ます。けれども僕が行かなければ大内君も行けなくなるんですよ」
「約束をしたの?」
「いいえ、大内君のお母さんは僕となら宜いけれどもと仰有ったんです」
「然う? それなら仕方がないからお前も行ってお出。度々はいけませんよ」
「行って参ります」
と文一君も何うやら斯うやらお母さんの許可を受けて来る。
僕達は公明正大を尊ぶ。親に内証で活動写真を見に行ったりしない。僕は級長で片山君は副級長だから、自然同級生の模範になろうと思って自重する。この相互援助法は学校で使う外交政略を活用したものである。例えば運動会の前日なぞは兎角課業が手につかない。皆一時間でも宜いから休みたいという本能性が強くなっている。その際級長と副級長丈けが特に勤勉を主張することは人情として一寸出来兼ねる。悪いことでない限りは多数の意見に従わなければならない。
「頼むよ、大内君」