Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらんのすいみゃく

親鸞の水脈

吉川 英治

Leggi 親鸞の水脈 (しんらんのすいみゃく) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3786 caratteri · 8 schermate

Aozora Bunko

いわば一大事業です、それこそ仏教でいう菩薩行でありかつ文学でなければなりますまい。老来、いよいよ手が出ないというのはそんなわけからです。

前に「親鸞」を社命で書いたのを不用意な偶然のように申しましたが、しかし僕の育った家庭は代々真宗でした。ですから僕も小さいときから朝夕の仏前にはそれにそっと額ずく両親の姿とか、折々に来る蓮光寺の住職の法話などには多少触れており、環境的にはそこはかとなく法然や親鸞の影向を自然に少年時から受けていたとおもっています。

社会環境もですが、宗教のばあいは、特に家庭環境が大きな後の培いを作すものではありますまいか。僕らの幼少年時代、つまり明治末のころから大正にかけては、神棚も仏壇も家族の中に融け合っていた姿なのです。だから何かおいしいものと思えば、たとえば、はしりのトウナスや枝豆が出はじめてもすぐそれを仏壇に上げたものです。だから仏壇を見ると、トウナスがのっておったり、キュウリが供えてあったりしていました。そうしておじいさんはトウナスがお好きだったんだよという話をするのです。また神棚といえば必らず榊を上げておいたものです。