Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちゅうもんちょう

註文帳

泉 鏡花

Leggi 註文帳 (ちゅうもんちょう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.770 caratteri · 67 schermate

Aozora Bunko

お若さんの容色が佳いから天窓を下げるのが口惜いとよ。

私あ鐚一文世話になったんじゃあねえけれど、そんなこんなでお前、その少姐が大の贔屓。

どうだい、こう聞きゃあお前だって贔屓にしざあなるめえ。死んだ田之助そッくりだあな。」

八

「ところで御註文を格別の扱だ。今日だけは他の剃刀を研がねえからね、仕事と謂や、内じゃあ商売人のものばかりというもんだに因って、一番不浄除の別火にして、お若さんのを研ごうと思って。

うっかりしていたが、一挺来ていたというもんだ、いつでもこうさ。

一体十九日の紛失一件は、どうも廓にこだわってるに違えねえ。祟るのは妓衆なんだからね、少姐なんざ、遊女じゃあなし、しかも廓内に居るんじゃあねえから構うめえと思ってよ。

まあ何にしろ変な訳さ。今に見ねえ、今日もきっと誰方か取りにござる。いや作平さん、狐千年を経れば怪をなす、私が剃刀研なんざ、商売往来にも目立たねえ古物だからね、こんな場所がらじゃアあるし、魔がさすと見えます。

そういやあ作平さん、お前さんの鏡研も時代なものさ、お互に久しいものだが、どうだ、御無事かね。二階から白井権八の顔でもうつりませんかい。