Classici giapponesi con furigana
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ちゅうもんちょう
註文帳
泉 鏡花
Leggi 註文帳 (ちゅうもんちょう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.770 caratteri · 67 schermate
」と五助は自分で身悶して、
「そしてお前、死骸を見たのか。」
「何を謂わっしゃる、私は話を聞いただけじゃ。遊女の名も知りはせぬが。」
五助は目をってホッと呼吸、
「何の事だ、まあ、おどかしなさんない。」
十二
作平も苦笑い、
「だってお前が、おかしくもない、血が赤いかの、指をぶるぶるだの、と謂うからじゃ。」
「目に見えるようだ。」
「私もやっぱり。」
「見えるか、ええ?」
「まずの。」
「何もそう幽霊に親類があるように落着いていてくれるこたあねえ、これが同一でも、おばさんに雪責にされて死んだとでもいう脆弱い遊女のなら、五助も男だ。こうまでは驚かねえが、旗本のお嬢さんで、手が利いて、中間を一人もんどり打たせたと聞いちゃあ身動きがならねえ。
作平さん、こうなりゃお前が対手だ、放しッこはねえぜ。
一升買うから、後生だからお前今夜は泊り込で、炬燵で附合ってくんねえ。一体ならお勝さんが休もうという日なんだけれど、限って出てしまったのも容易でねえ。
そうかといって、宿場で厄介になろうという年紀じゃあなし、無茶に廓へ入るかい、かえって敵に生捉られるも同然だ。夜が更けてみな、油に燈心だから堪るめえじゃねえか、恐しい。