Classici giapponesi con furigana
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ちゅうもんちょう
註文帳
泉 鏡花
Leggi 註文帳 (ちゅうもんちょう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.770 caratteri · 67 schermate
」と件ののみさしを行火の火入へぽんと払いた。真鍮のこの煙管さえ、その中に置いたら異彩を放ちそうな、がらくた沢山、根附、緒〆の類。古庖丁、塵劫記などを取交ぜて、石炭箱を台に、雨戸を横え、赤毛布を敷いて並べてある。
「いずれそうよ、出処は確なものだ。川尻権守、溝中長左衛門ね、掃溜衛門之介などからお下り遊ばしたろう。」
「愚哉々々、これ黙らっせえ、平の捨吉、汝今頃この処に来って、憎まれ口をきくようじゃあ、いかさま地いろが無えものと見える。」と説破一番して、五助はぐッとまた横啣。
平の捨吉これを聞くと、壇の浦没落の顔色で、
「ふむ、余り殺生が過ぎたから、ここん処精進よ。」と戸外の方へ目を反す。狭い町を一杯に、昼帰を乗せてがらがらがら。
二
あとは往来がばったり絶えて、魔が通る前後の寂たる路かな。如月十九日の日がまともにさして、土には泥濘を踏んだ足跡も留めず、さりながら風は颯々と冷く吹いて、遥に高い処で払をかける。
「串戯じゃあねえ、」と若い者は立直って、
「紺屋じゃあねえから明後日とは謂わせねえよ。楼の妓衆たちから三挺ばかり来てる筈だ、もう疾くに出来てるだろう、大急ぎだ。