Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ひょうしゃくかんにんき
評釈勘忍記
山本 周五郎
Leggi 評釈勘忍記 (ひょうしゃくかんにんき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.889 caratteri · 36 schermate
なにをか疑うべき、千蔵は鏡を置き声を張って「秀六これへ来い」と叫んだ、秀六は跳んで来た。千蔵はそっぽを向いたまま、「おれが我慢を切らしたということはわかるだろう」
「へえ」
「断わって置くがおれの拳骨は痛いうえに文句なしの待ったなしだ、眼の玉が二つとも飛出した奴があるから気をつけろ」
「へえ、よ、よくわかりました、それで鰻を」
「買って来い、荒いところを五人前だ、酒も付けるんだぞ」
そして彼は右手で拳骨を握り、それをぶんぶんと唸るほど振廻した。秀六は眼をつぶってけし飛んだ。正札は剥がれた、さっき胃の噴門部あたりでぷつんと千切れたのは勘忍袋の緒に違いない、胸も腹も裏返しにして大川で洗い晒したようにさっぱりしてきた、筋肉がうずうずして骨が鳴るようである、「そんなばかなちょぼ一があるか」彼はどかっと坐ってから云いだした、「おれの面がおれの面でなくなって革袋に正札が付いたってなんだ、勘忍袋を牛の革で包んでも米の出来がよくなる訳じゃねえ、芋虫は這うもの蜻蛉は飛ぶもの、頓痴気は頓痴気で水練は水泳ぎだ、紋太夫が伯父貴なら甥のおれあ千蔵よ、正法にふしぎはねえまっぴら御免だ」