Classici giapponesi con furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Leggi 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.569 caratteri · 336 schermate
ポンポコ、ポンポコ、ポンポコポン、
ポンポコ、ポンポコ、ポンポコポン。
次郎七と五郎八は、あっけにとられて、暫く狸の腹鼓を聞いていました。それから初めて我に返ると、五郎八は次郎七の肩を叩いて言いました。
「空手で戻るのもいまいましいから、あの狸でも撃ってやろうか」
「そうだね」と次郎七も答えました。「狸の皮は高いから、可哀そうだが撃ち取ってやろう」
そして二人は鉄砲に弾丸をこめ始めました。
ところが、その話が聞えたのでしょう、狸は腹鼓をやめて、じろりと二人の方を見下ろしました。そしておかしな手付を――いや、狸ですから足付というのでしょうが、それをしますと、急に狸の姿が見えなくなって、後には椋の木の頑丈な枝が、月の明るい空に黒く浮き出してるきりでした。
次郎七と五郎八とは、またあっけにとられて、夢でもみたような気がしました。それからいまいましそうに舌打ちをして、弾丸のこもった鉄砲をかついで、帰りかけました。
八幡様の森を出て、村の中にはいろうとすると、これはまた意外です、道のまん中にさっきの狸が後足で立って、こちらを手招きしながら踊ってるではありませんか。