Classici giapponesi con furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Leggi 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.569 caratteri · 336 schermate
二羽の椋鳥がひらひらと落ちてきました。二人はそれを拾い上げました。それからまた見上げると、他の椋鳥は逃げもしないで、ちゃんと元の枝にとまってるではありませんか。
「晩だから眼が見えないのかな」と次郎七が言いました。
「きっと眠っているんだろう」と五郎八が言いました。
それから二人は、椋鳥を片端から撃ち落としました。二十羽あまりもいた椋鳥を、すっかり撃ってしまいました。それを二人で分けて、喜んで帰ってゆきました。
次郎七は勢いよく家に飛び込んで、狸はいなかったがこんな物を取ってきた、と言いながら椋鳥を畳の上に放り出しました。その顔をお上さんはじっと見ていましたが、思わずぷっとふきだしてしまいました。
「何を笑うんだい」と次郎七はたずねました。
「だっておかしいじゃありませんか。椋鳥だなんて言って……」
見ると、椋鳥だと思ったのは、みんな椋の葉だったのです。
そこへ、五郎八がやって来ました。ぷんぷん怒っていました。五郎八の方でも、椋鳥だと思ったのは、家へ帰ると椋の葉だったのです。
「どこまでも人を馬鹿にしてる」と二人は怒鳴りました。
こうなると、なおさらすててはおけません。