Classici giapponesi con furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Leggi 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.569 caratteri · 336 schermate
そしてまず、水夫たちにてあてをしてやって、待たせておきなさい」
それから顔長の長彦は、二日二晩考えつづけました。そして弟にいいました。
「こんどのことは、もうどうにもしかたがない。けれど、私たちには責任があるし、死んだからとて、その責任をはたせるわけのものではない。このうえは私たちだけで、できるだけのことをしてみよう。元気を出しなさい」
そこで、長彦と丸彦はいろいろ相談して、失敗のとりかえしをすることになりました。
まず大津の町までいって、できるだけたくさんお金を借りあつめ、あちこちで船をやといました。それから水夫たちをあつめ、丸彦が隊長となって、また北の国へ、米や芋を買いにいきました。そしてこんどは丸彦も、用心に用心をかさねましたので、ぶじに荷物を運んで来ました。
そうした旅を三度くりかえしました。そして米や芋が、山のようにたくさん集まりました。
それを見て、心配していた人たちは、ようやく安心して、喜びあいました。
二
みんなが喜んでるうちに、ひとり、堅田の顔長の長彦は、だんだん考えこんできました。しだいにお金に困ってきたのです。
大津の町で借りあつめたお金は、はじめ相談した人たちが出しあったお金よりも多かったほどですが、湖水に沈んだいくつもの船の持ち主に、その船の代をはらったり、それから三度