Classici giapponesi con furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Leggi 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.569 caratteri · 336 schermate
しまいには、辛抱しきれなくなって、なかばかんしゃくまぎれに、なかばうっとりして、非常な勢いで、金の日の丸めがけて、一息に落っこってやりました。
すさまじい電光と雷鳴と黒雲との渦巻いた中に、金の日の丸がぴかりと光っただけで、後は何にもわかりませんでした。
やがて、長者の家の人達が、正気づいて駆けつけてみますと、庭の中が黒こげになっていて、長者は姿も見えませんでした。
雷の神は、庭の高い大きな木に落ちるひまもなく、じかに金の日の丸の上に落ちかかったのでした。そして、その扇を持ってた長者は、雷の神に打たれ焼かれて、雷の神が落ちるはずみに地面に出来た大きな穴の底に、ただ黒こげの骨だけとなって横たわっていました。
それで、その時もやはり、雷の神が落ちて出来る穴の中に、雷の神と一緒に落ちるという不思議な白い珠を、誰も眼に見た者がなかったそうです。