Classici giapponesi con furigana
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ひんみんくらぶ
貧民倶楽部
泉 鏡花
Leggi 貧民倶楽部 (ひんみんくらぶ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.333 caratteri · 111 schermate
」
兵法に曰く柔よく剛を制すと、深川夫人が物馴れたる扱に、妖艶なる妖精は火焔を収め、静々と導かれて、階下なる談話室兼事務所に行けり。
群集は崩れ、雑沓鎮まり、一条の紛乱はかくしてようやく鎮撫に帰しぬ。
野分の後は寂寞閑。
夫人も令嬢も太く得意を減殺されて、気焔大に衰えたり。
それより照子、鬱々として愉まず、愁眉容易に開けざるにぞ、在原夫人は語を尽して、賺しても、慰めても頭痛がするとて額を押え、弱果てて見えたまえば、見るに見かねて侍女等、
「姫様こういらっしゃいまし。」一まず彼室の休息所へ、しばし引込みたまうにぞ、大切なる招牌隠れたれば、店頭蕭条として秋暮の歎あり。
これではならぬ、と御迎の使者相望めば、御機嫌を見計らいて侍女は慰むる。「あんなあばずれのいった言は、ナニ、蚊が鳴いたのだと思召しまし。御気分が癒りましたら、二階へお出で遊ばしませんか。」「そうさね。」とどちらつかず。「在原の夫人ばかりでは何にも売れはいたしませんよ。」「ナニ、まさか。」と口にはいえど、さもあらんという顔色。
「それに、姫様。」と侍女は仔細らしく小声になり、
「福助がもう来ます時分、ここにいらっしゃると見落しますよ。