Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あかいふねとつばめ

赤い船とつばめ

小川 未明

Leggi 赤い船とつばめ (あかいふねとつばめ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 1225 caratteri · 3 schermate

Aozora Bunko

」といわれて、引きとめられているつばめたちであったのでした。

赤い船は、浜辺に四日、五日、とまっていました。そして、四方から、毎日のように集まってくるつばめを待っていました。もう、たくさんつばめが船に乗って、最後には、ほばしらの上まで止まって、まったく、はいる席がなくなった時分、静かに海岸をはなれたのです。

たいていは、月のいい晩を見はからって、出発しました。なぜなら、長い海の上をゆくには、景色が見えなければ、退屈であるし、また途中から、船をたよって、飛んできて加わるものがないとはかぎらなかったからです。

あるとき、一羽のつばめは、船に乗ろうと思って、遠いところから、急いで飛んできましたが、すでに船の立ってしまった後でした。

そのつばめは、ひじょうにがっかりしました。しかたなく、木の葉を船として、これに乗ってゆこうと決心しました。それより海のかなたへ、渡る途はなかったのです。

昼間は、木の葉をくわえて飛んで、夜になると葉を船にして、その上で休みました。そのつばめは、こうして、旅をしているうちに、一夜、ひじょうな暴風に出あいました。驚いて、木の葉をしっかりとくわえて暗い空に舞い上がり、死にもの狂いで夜の間を暴風と戦いながらかけりました。