Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あかいへや

赤い部屋

江戸川 乱歩

Leggi 赤い部屋 (あかいへや) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.114 caratteri · 36 schermate

Aozora Bunko

で、段々、私は何かをやるのが臆劫になって来ました。例えば、これこれの遊びは面白い、きっとお前を有頂天にして呉れるだろうという様な話を聞かされますと、おお、そんなものがあったのか、では早速やって見ようと乗気になる代りに、まず頭の中でその面白さを色々と想像して見るのです。そして、さんざん想像を廻らした結果は、いつも「なあに大したことはない」とみくびって了うのです。

そんな風で、一時私は文字通り何もしないで、ただ飯を食ったり、起きたり、寝たりするばかりの日を暮していました。そして、頭の中丈けで色々な空想を廻らしては、これもつまらない、あれも退屈だと、片端からけなしつけながら、死ぬよりも辛い、それでいて人目には此上もなく安易な生活を送っていました。

これが、私がその日その日のパンに追われる様な境遇だったら、まだよかったのでしょう。仮令強いられた労働にしろ、兎に角何かすることがあれば幸福です。それとも又、私が飛切りの大金持ででもあったら、もっとよかったかも知れません。私はきっと、その大金の力で、歴史上の暴君達がやった様なすばらしい贅沢や、血腥い遊戯や、その他様々の楽しみに耽けることが出来たでありましょうが、勿論それもかなわぬ願いだとしますと、私はもう、あのお伽噺にある物臭太郎の様に、一層死んで了った方がましな程、