Classici giapponesi con furigana
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せきがいせんおとこ
赤外線男
海野 十三
Leggi 赤外線男 (せきがいせんおとこ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 38.889 caratteri · 78 schermate
「どうしたんです」
帆村は道傍に立っている人のよさそうな内儀さんに訊ねた。
「なんですか、どうも気味の悪い話なんでござんすよ」と内儀さんは細い眉を顰めると、赤い裏のついた前垂を両手で顔の上へ持っていった。「あのアパートの五階に人が死んでいるんだって云いますよ。そういえば、このごろ、近所の方が、何だか莫迦に臭い臭いと云ってましたが、その死骸のせいなんですよ。まあ、いやだ」
内儀さんは、ゲッゲーッと地面へ唾をはいた。
「じゃ、よっぽど永く経った死骸なんですネ」
「そうなんだそうですよ。開けてみると、押入れの中にそれがありましてネ、もう肉も皮も崩れちゃって、まッ大変なんですって。着物を一枚着ているところから、女の、それも若いひとだってぇことが判ったって云いますよ」
「ナニ、若い女の屍体?」帆村はドキンと胸を打たれた。そうだ、今日は探しに歩こうと思っていたあの女の屍体かも知れない。日数が経っているところから云っても、これは見遁せないぞと、心の中で叫んだ。
「そこは、その女の人の借りている室なんですか」
「いいえ、そうじゃないですよ。あすこは潮さんという若い学生さんが一人で借りているんです。