Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ちょうにんげんエックスごう

超人間X号

海野 十三

Leggi 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 89.025 caratteri · 178 schermate

Aozora Bunko

「先生、X号がこの飛行機の中にしのびこんでいますよ」

「えッ、なんだって、それはほんとうかい。どうしてそんなことが分かった――」

博士は警部の腕をとらえて、はげしくゆすぶった。

「いま、冷蔵室へ、私のからだを運びこんで出て来たとき、廊下の端を曲った男があったんです。それがなんと――先生にそっくり、あのX号にちがいないんですよ」

「そしてその男はどこへ行った」

「気がつかないように、あとを追いかけましたが、どこにも見えません。X号の恐ろしさはよく私も知っていますから、一人であぶないことをするよりは、こう思って、先生に報告をしに帰って来たんです」

「そうか。よくやってくれた。それならばまだいくらか望みはあるぞ……」

博士はしきりに考えこんでいたのだった。

「分かった。きっとそれにちがいない。X号は原子爆弾とウラニウムの原料を持って、この飛行機に乗りこんだんだ。それだから、原子爆弾を投下しても、あの程度の爆発しか起こらなかったんだ」

博士はひざを叩いて叫んだ。

「でも、いつのまにそんな離れわざをやったんでしょう」

戸山少年が、ふしぎそうにたずねた。

「あの放送をしてから、この航空船が飛びだすまでには、五六分の時間があったろう。