Classici giapponesi con furigana
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きんせいかいじんでん
近世快人伝
夢野 久作
Leggi 近世快人伝 (きんせいかいじんでん) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 79.469 caratteri · 157 schermate
私はトウトウ腹が立ってしまいました。裸体のままガタガタ震えながら大惣を呶鳴付けました。
『太平楽吐くな。ええ。このケダモノが……何かあ。貴様が死さえすれあ二十円取れる。市役所へ五十銭附けて届けれあ葬式は片付く。アトは丸山に行て貴様の狃除をば喜ばしょうと思う居る処に、要らん事に全快なったりして俺達をば非道い眼に合わせる。捕らぬ狸の皮算用。夜中三天のコッケコーコーたあ貴様が事タイ。それでも友達甲斐に連れて来てやれあ、ヤレ寒いとか、太股の痛いとか、太平楽ばっかり祈り上げ奉る。この石垣の下に捨てて行くぞ……エエこの胆泥棒……』
『ウ――ム。棄てるなら……助けると思うて……酒屋の前へ棄ててくれい。昨夜の釣銭をば四円二十銭置いて行てくれい』
『ウハッ……知っとったか。外道サレ』
そんな事で向うの禅宗寺へ逃込みますと、有難いことにその和尚という奴が、博多の聖福寺から出た奴で、私たちの友達ですケニなかなか人物が出来ております。
『ワハハハ。それは芽出度い。人間そこまで行てみん事には、世の中はわからん。よろしい引受けた。その支那人なら私も知ってる。ウチの寺へ石塔を建てて、その細工賃を一年ばかり石屋へ引っかけて、拙僧に迷惑をかけとる奴じゃ。