Classici giapponesi con furigana
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きんせいかいじんでん
近世快人伝
夢野 久作
Leggi 近世快人伝 (きんせいかいじんでん) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 79.469 caratteri · 157 schermate
勿論、二人とも最初は林技師の蘊蓄の物凄いのに仰天して膝を乗出して傾聴していたものであったが林技師大得意のスカンジナビヤ半島談あたりからポツポツ退屈し初めたらしく、二人ともアンマリ欠伸を噛み殺して来たためにスッカリ涙ぐんでしまっていた。令兄の杉山茂丸氏の如きは、そのズッと以前から後悔の臍を噛んでいたらしい。警告の意味で、故意と声を立てて大きな欠伸を連発していたが、それでも白浪を蹴って進む林技師の雄弁丸が、どうしてもSOSの長短波に感じないので、とうとう精も気魄も尽き果てたらしく、ゴリゴリと巨大なイビキを掻き始めた。それを笑うまいとしている芸者連が、必死にハンカチで口を押えている始末……。
しかし林技師の雄弁丸は物ともせずにグングンスチームを上げて行った。俄然として英領加奈陀の缶詰業に火が移った。続いて露領沿海のタラバ蟹に延焼し、加察加の鮭、鰊と宛然に燎原の火の如く、又は蘇国の空軍の如く、無辺際の青空に天翔る形勢を示したが、その途端、何気なく差した湊屋の盃を受けて唇に当てたのが運の尽き、一瞬の中に全局面を、無学文盲の親友に泄われてしまった。
「フウム。