Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とうめいねこ

透明猫

海野 十三

Leggi 透明猫 (とうめいねこ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 10.223 caratteri · 21 schermate

Aozora Bunko

なぜそんなことになったのか、青二には、わからなかった。あの見えない猫と同じようなふしぎな現象が、今自分のからだの上にあらわれて来たのだ。

「これからどうなるだろうか。自分もあの猫のように、からだがすっかり見えなくなってしまうのではあるまいか。ああ、そうなったら、もう生きてはいられない。自分は化け物あつかいされるだろうから……」

青二は、ここで、重大な決心をしなければならなくなった。このままうちにいて、化け物あつかいされるか、それとも誰にも見つからない世界へにげていってしまうか。

いろいろと考えなやんだ末……青二は、そっと家を出てゆくことにした。

青二は、わずかの着がえをバスケットに入れ、また片手には、透明猫を入れたふろしき包みをもち、母親に気づかれないうちに、家を出てしまった。

ただ母親がなげくとかわいそうだと思ったから、

「ぼくは急に旅行をします。心配しないで下さい。そのうちに、かならず帰って来ます。そして、うんとおもしろいおみやげ話をしましょう」

と、いう遺書を、机の上において去った。

妙な福の神

どこというあてもなく、青二は歩きつづけた。