Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
じんるいのせいぞんきょうそう
進化と人生(上)
丘 浅次郎
Leggi 進化と人生(上) (じんるいのせいぞんきょうそう) di 丘 浅次郎 (おかあさじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 82.343 caratteri · 164 schermate
されば生存という語の中には競争ということも、利己心ということも含まれているわけで、生存競争とわざわざ文字を重ねる必要はないくらいに思われ、利己心なしの生活というのはあたかも吹かぬ風、燃えぬ炎というごとく、全く考えられぬことのように思われる。世人がつねに平和の符号とみなしている鳩のごときも、その生活のありさまを見れば徹頭徹尾競争であって、一粒ごとに一本の完全なる植物となるべき豆粒を毎日無数に食い、その豆粒だけの植物の生命を奪うことによって自己の生命を保っているのである。また一匹の鳩が豆を食えばその豆の量だけは他の鳩および他の豆食動物の餌から引き去られるわけゆえ、いずこにか、そのために餓死すべき者の生ずるは当然である。爪もなく、牙もなく、血をも流さぬゆえに、表面のみを見る人は、鳩の生活をきわめて平和的のもののごとくに感ずるが、自然界の全局面から見ればその利己心のはげしさは決して他の動物に劣ることはない。およそこの世に生まれ出た動物は利己心をたくましくするか、死ぬかの二途のうち一を選ぶのほかはないのであるから、利己心はすべての動物の第一的性質で、生活とは利己心の実現であるというてもあえて誤りではないのである。