Classici giapponesi con furigana
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ちがうへいはちろう
違う平八郎
山本 周五郎
Leggi 違う平八郎 (ちがうへいはちろう) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.142 caratteri · 27 schermate
何事が起りましょうとも平八存命の限りは御安堵遊ばせ」「安堵しろと申して――」
信長は思わず苦笑しながら、「余は別になんでもないが其方は大丈夫なのか、見れば震えている様子ではないか」
「い、否え、大丈夫でございます」
「はははは」信長は甲高く笑った。
「宜し宜し、よく出て参った、心配する要はない、戦は勝に極って居るのだ、出ると危いから其方は此処にいて見物せい」「いや、いや然し」
「見ろ見ろ、池田めが盛返すぞ」
信長は鎧の袖をはねて立上った。
徳川軍もようやく勢を挽回し始めた、織田軍も憤然反撃を開始した。そして榊原康政が川を渡って朝倉の側面へ奇襲の突撃を敢行したのが勝敗の分れ目となり、浅井、朝倉の陣営はようやく頽勢に陥った。既に大事畢ると見たものであろう、浅井長政の麾下に其人ありと知られた遠藤喜右衛門直経は、手兵五十騎と共にまるで一陣の突風の如く、
「四位殿に見参――」
とばかり信長の幕営めがけて突込んで来た。必死不帰の肉弾である、あっと見る間に遮る者を蹴散らし突伏せ、悪鬼の如く殺到した。――すると其時、右手にあった徳川の陣から、黒糸緘の鎧に鹿の角の前立うった兜を衣て、槍を抱込んだ荒武者が一騎馬を煽って乗りつけながら大音に、