Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さけみずく

酒みずく

山本 周五郎

Leggi 酒みずく (さけみずく) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2665 caratteri · 6 schermate

Aozora Bunko

十月に二週間ほど酒をやめたことがあった。友人が眼の前で飲んでいても欲しくないし、水がなによりうまいこと、そしてそばのうまいことを知ってびっくりした。門馬義久から教訓されて、そばを喰べ始めてから五、六年になるだろうが、これまでは一時の腹ふさげでしかなかった。それが初めて、そばとはうまいものだということに気づいたのである。

だが、それはそれだけのはなしだ。水がうまいことにふしぎはないし、そばがうまいことも昔からわかりきっていたにちがいない。そんなことに感心しているより、仕事のほうが大事である。それにはむだな神経をころし、仕事だけにうちこむことだ。健康を保って十年生き延びるより、その半分しか生きられなくとも、仕事をするほうが大切だ。こうしてまた、酒みずくに戻ったのである。もし宮田新八郎がこれを読んだら、さぞいい気分になることだろう。いつかA社の週刊誌に「私の養生法」というのを書いたとき、宮田新八郎はまったく信じられない、という筆ぶりで「こんどは不養生法を書いたらどうだ」といってきた。したがってこの項は、充分に彼を満足させるだろうと思う。

林芙美子さんが急死されたとき、「ジャーナリズムが殺した」